
月々の出費を抑えたい...!よし、格安SIMを買いに行こう!と思っても、どこの格安SIMにすればよいのか、分からない...。
今までは「ソフトバンク」「au」「ドコモ」の三社から選べばよかったものの、格安SIMを売るMVNOは主要な会社でも27社と選り取り見取り。
しかし、「安ければなんでも良い」と格安SIMを選ぶのはとても危険。格安スマホデビューには気をつけていただきたい落とし穴があります。
チェックすることは最高速度よりも最低速度である!
おさらいとなりますが「格安スマホ」はSIMフリー端末(SIMを自由に入れ替えることが出来る端末)のこと、また格安SIMを利用したスマホのことを指します。SIMフリーの端末に格安SIMを差し込むことで、キャリア(ソフトバンク、au、ドコモの大手三社)より格段に安く利用できる新しいスマートフォンの形です。
この格安SIMのデメリットとして「通信速度が遅い」というものがあります。キャリアと比べ基本は遅いと考えて良いのですが、環境や条件によっては同等の通信速度にもなります。
そもそも本当に必要な通信速度というのはどのくらいなのでしょうか。
まず1つ目のポイントは「本当に必要な通信速度で格安SIMを選ぶ」です。
従来のスマホやインターネットでも使われる通信の方向を表す言葉が「上り」「下り」です。「上り」とは

自分から発信する通信の方向を指します。
たとえば「SNSに画像や文章をアップロードする」「メールを送る」は代表的な「上り」です。
「下り」とは

ある目的の為にネット上からデータを受信することを指します。
たとえば「動画を見るための読み込み」「WEBサイトを開く際の読み込み」「画像をダウンロードする」ことも「下り」に含まれます。
お気づきのとおり、多くの方はネットで調べ物をしたり動画視聴がほとんどですので「下り」を気にする必要があります。
ただし「上り」はSNSを多く更新される方(日に100回以上)動画を多くあげるYouTuberといった情報発信をする方にとっては注目すべき点ではあります。
Mbps(Mega bit per second)とは
さらにあわせて良く出てくるものが「Mbps(Mega bit per second)」という言葉。1秒間にどのくらいのデータが送れるかを表す単位です。「メガ ビット パー セコンド」を短くして「メガ ビーピーエス」と読みます。
つまり「上り最大100Mbps」は「発信の際は最大で1秒間に100メガビット出ます」といった意味合いになります。
そこで注目すべき点は最大・最高速度がどのくらい出るか、ではなく「最低速度はどのくらいになるか」という点です。最大というのは良い環境、良い条件がそろっている最高の状況での通信速度を指します。しかしそういったことはまれです。
たとえば多くの方はお昼休み、帰宅中の夕方にスマホを操作します。このように使う人が多い時間帯や場所で通信をするともちろん速度は下がります。
環境や条件をより良いものにするには時間をずらしたり、通信をする人が少ない環境に行ったりなどなかなか難しいものです。
そのため格安SIMを選ぶ際は最低速度を気にする必要があるのです。
十分な通信速度
最低 | 快適 | |
---|---|---|
動画 | 0.5mbps | 3mbps |
動画(高画質) | 2mbps | 5mbps |
アプリダウンロード | 5mbps | 30mbps |
ライン、メール | 0.1mbps | 1mbps |
動画やアプリのダウンロードは1~2Mbps以上が良いですが、それ以外でしたら上り下りともに1Mbps以下でも十分なのです。
条件に合ったSIM選びを

お分かりのとおり、たしかにキャリアは格安SIMと大差をつけた通信速度結果を出しています。
しかし、人によってはそれほど通信速度は必要なく、トータルの金額を考えると格安SIMの方が実はお得だったということがあり得るのです。
また最初にお伝えした通り、最近ではキャリアと同等の通信速度をたたき出す格安SIMも増えています。
自身のスマホの使い方をもう一度見直し、必要な通信速度を考慮した格安SIM選びをしましょう。
自動に画像が圧縮されて、画質が荒れてしまうSIMには注意
先述のとおり、通信速度に難のある格安SIMはデメリット解消のため、画像や動画を圧縮し、通信速度を上げる「通信の最適化」を行っている場合があります。そこで二つ目のポイントが「通信の最適化、画像や動画の圧縮はあるのか」です。
この圧縮ですが困ったことに画像を劣化させてしまうことが多々あり、アプリによっては正常に動作しないなど、諸刃の剣のような存在です。しかし通信速度が上がっているのは確かです。
画像、動画においては劣化が気にならない場合もありますので「通信の最適化は行っているのか」「どれほど劣化がされてしまうのか」の二点を確認したら良いのではないでしょうか。
よく通話する人は通話料金も安いSIMを選ぶ事

しかし、その通説をくつがえすがごとく、昨今ではキャリアと遜色のない通話プランが格安SIM上でも多く登場しています。
三つ目のポイントは「通話をよくする人はプランやキャンペーンに注目」です。
そもそもみなさんは月にどれくらいの通話をされますか?ある調査によると実に8割の人が「1ヶ月間の通話時間が1時間未満」なのだと言います。よく通話はするが、一回一回が短いという方も多いのではないでしょうか。通話料金も安いSIM
通話に関しては基本料金の中にかけ放題や5分以内の国内通話無料などキャリアのプランはとても魅力的です。けれども格安SIMも負けていません。
たとえば「NifMo」では月額1300円で国内通話がかけ放題。時間も無制限です。キャリアでは平均2700円となっています。
ほかにも家族との通話が多い場合「IIJmio」の月額600円で家族間10分無料、その他の人の場合5分無料といったプランがあります。
また、キャリアと同様のプランが1000円以内という低価格で提供されていたりと、今までにない個人のライフスタイルに合った多種多様なプランが格安SIMには展開されています。解約が面倒ではないか、期間のしばりはないか
「2年縛り」「自動更新」という言葉はキャリアではおなじみの言葉になっています。今まで解約するにも「2年後の〇月に解約の連絡をしなくては!」と更新月を常に気にしていたのではないでしょうか。
更新月以外での解約は「解約金」「違約金」と安くない金額の請求がされるということで気軽に機種を変えることは難しいです。
そこで四つ目のポイントは「最低利用期間と違約金をチェック」ということです。
格安SIMではデータ通信専用プランであれば基本縛りはなく、違約金もかかりません。通話プランであっても最低利用期間は長くて1年ほどですし、自動更新もほとんどないので期間を過ぎれば違約金もかかりません。
詳しくは「定番格安SIMカードを徹底比較!最新のQTモバイルにも注目!」で 各MVNOの最低利用期間、違約金について比較しているので参考にしてみてください。
バースト転送の有無。低速モードでもデータ通信快適!?
データ容量が1GBなど少なめのプランの場合、なるべく通信容量を抑えたいですよね?Wi-Fiがある場所ではWi-Fiにつないだりして工夫されてると思います。
もっと通信容量を抑えたい!という方には、特に高速通信が必要ではない場合には低速通信にするという、高速と低速を切り替えのできる格安SIMをオススメします。
しかしこの低速モード、高速通信時の数十~数百分の一という、なんとも耐え難い遅さなのです。
そこで五つ目のポイントは「低速モードでも快適に使える、バースト転送機能があるか」です。
「バースト転送」とは
「バースト転送」とは、手順を一部省略することで、短時間にデータを一気に送る転送のやり方です。契約中の通信量を使い切って低速になった場合でも、手動で低速モードに設定した場合でも、初回通信の一定量は自動的に高速通信してくれます。
このバースト転送は各社MVNOによっては備わっていない機能になり、初回通信の一定量は各社MVNOによって異なります。
気軽に乗り換えたい!必要なMNP転出料もチェック!
もしも、契約した格安SIMが自分に合わなかった場合、また他の格安SIMに乗り換えようとすると思います。そこで、六つ目のポイント「MNP転出量はいくらか」です。
MNPの転出量をチェックしよう

手数料は各社MVNOによって異なりますが、2000円から10,000円を超えるところもあり、この手数料がネックでなかなか乗り換えできないという場合も...。 そうならないように事前に確認しておきましょう。
各社MVNOのMNP転出量について、詳しくは「定番格安SIMカードを徹底比較!最新のQTモバイルにも注目!」をチェックしてみてください。余ったデータ量を無駄にしない!翌月に繰越したりシェアできる?
格安SIMの特徴の一つ、データ通信量が膨大でも格安だということ。せっかく通信量が多いプランに加入しても使うデータ量は月々ばらばらで、使わない月の余ったデータ量がもったいないという場合があるはずです。そんな時のためにも注目したい、七つ目のポイントは「データ容量も繰り越したり、誰かとシェアできるか」です。
データ繰越が可能な格安SIMがほとんどではありますが、ワイモバイル、U-mobile、b-mobileおかわりSIM、TONEなど繰越NGのものもあるので、私データ通信量余りそうだな~という方は確認して見ましょう。 また、同じ名義で何人かまで契約でき、その間ならデータ容量をシェアできるという格安SIMもありますので、家族みんなで格安スマホデビュー!を狙っている方はチェックしてみてください月々のデータ使用料の差が激しい方は…

b-mobileおかわりSIMの5段階のデータプランは、初期費用500円から使うでき、容量が足りないときは1GB250円で自動的に追加されるというものです。上限は5GB1500円と低価格なので、使いすぎた月も安心ですね。
各社MVNOのデータ繰越についても「定番格安SIMカードを徹底比較!最新のQTモバイルにも注目!」に記載していますのでご覧ください。
契約データ容量が足りなくなった時の1GBのチャージ料
格安スマホをもっとお得に使用するとなると、データ容量が小さいプランにするのが一番です。しかし、使いすぎてしまった時に追加したいデータチャージ料金が気になりますよね。
八つ目のポイントは「1GBのチャージ料金はいくらか」です。
docomo・au・Softbankの3大キャリアの場合、1GBのデータチャージ料は1,000円になりますが、さすが!格安SIMの場合は1GBが250円や300円というSIMもあります。 また、100MBから追加できるSIMもあるので、無駄なく必要な分だけ追加できます!こちらのチャージ料金に関しても、「定番格安SIMカードを徹底比較!最新のQTモバイルにも注目!」に記載しています。
まとめ
そもそも格安SIMの購入は単体または、格安スマホ(格安SIMが使える端末)とのセットとさまざまな購入方法があります。 それぞれお得ですが、気をつけていただきたいのが、上記の8つのポイントとセットとなる格安スマホ側の性能です。どんなに安くても使い勝手が悪ければ本末転倒になります。快適に格安スマホを使用し、気持ちよく節約できるように、以上ポイントをおさえておきましょう!